心房細動で脳梗塞リスク5倍の真相|無症状の罠と2026年最新治療

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医療現場の取材班が心原性脳塞栓症を発症した患者の手記や病棟での証言を調査すると、ほぼ全員が共通した「後悔の言葉」を口にします。定年退職を迎えた直後に脳梗塞を発症した60代男性は、自著の手記のなかで次のように振り返っています。

「半年前から、階段を上る際に少し胸がドキドキしたり、血圧計を巻いたときに不規則マークが点滅したりしていました。けれど、痛みがあるわけでもなく、少し休めば治まる。『年のせいで体力が落ちただけだろう』と放置してしまった。ある朝起きたら右腕がまったく動かず、ろれつが回らなくなっていた。医師から『もっと早く心電図を取っていれば防げた病気です』と告げられたときの絶望感は忘れられません」

また、インターネット上の相談掲示板やSNSでは、近年普及したスマートウォッチの心電図機能(ECG)によって心房細動の疑いを通知され、パニックに陥るユーザーの声が目立ちます。「通知が出たけれど普段と何も変わらない」「病院へ行くべきか迷う」という書き込みが多く見られますが、循環器専門医は「スマートウォッチの通知を契機に受診し、無症状の発作性心房細動を早期発見できた事例が急増している」と口を揃えます。

些細な脈の乱れや一時的な胸のざわつきを「疲労やストレス」の一言で片付けず、客観的な生体シグナルとして捉え直すことが、命と身体機能を守る分水嶺となっています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。