アブに刺されると激痛なのはなぜ?噛み切る理由と対処法・最新予防策

アブに刺されると激痛なのはなぜ?噛み切る理由と対処法・最新予防策の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

一般的に「アブに刺された」と表現されますが、昆虫学的に見るとアブは針で刺しているわけではありません。ハエ目アブ科に属するアブの口器(口の構造)には、鋭利な刃物のような小顎と大顎が備わっており、皮膚をノコギリのように切り裂いて、にじみ出た血液を吸い上げるという吸血スタイルをとっています。

カやブヨなどの吸血昆虫の多くは、刺す際に痛みを麻痺させる成分を含んだ唾液を注入するため、吸血されている瞬間には気づきにくい傾向があります。一方、アブの唾液には十分な麻酔成分が含まれていません。生身の皮膚を物理的に切り裂かれるため、襲われた瞬間に「バチッ」と叩かれたような強烈な激痛が走るのです。

人を襲うのは産卵を控えたメスのアブだけです。卵を発達させるための高純度なタンパク質を求めて、人間や家畜などの大型哺乳類を標的にします。傷口から注入されるアブの唾液には、血液の凝固を防ぐ抗凝血成分が含まれており、これが人間の免疫システムと反応して強いアレルギー反応を引き起こします。その結果、翌日以降に赤くパンパンに腫れ上がり、夜も眠れないほどの猛烈な痒みへと発展するのです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。