土井善晴のおせち2026|監修重の予約真相と感動の定番レシピ
根菜類を中心とした「お煮しめ」は、すべてをひとつの鍋で煮込んでしまいがちですが、土井流の極意は「素材ごとの持ち味に合わせた丁寧な炊き分け(別煮)」にあります。
里芋はぬめりを塩で揉み落としてから下茹でし、金時人参やれんこんは飾り切りを施して別々に火を入れます。干し椎茸は前夜から冷水でじっくり戻し、その戻し汁をベースにした濃厚な旨味だしで炊き上げます。ごぼうの野趣あふれる香り、筍のシャキッとした食感など、それぞれの個性を損なわないよう時間差で味を煮含め、最後にひとつの器に盛り合わせます。
このひと手間によって、煮汁が濁らず、それぞれの具材が本来持つ色合いと香りが際立ちます。冷めても味がボケず、三が日を通じて澄んだ美味しさを堪能できる仕立てとなります。