新生児が舌を出す理由は?病気のサインと見分け方を徹底解説

新生児が舌を出す理由は?病気のサインと見分け方を徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

インターネット検索で「赤ちゃん 舌出し」と入力すると、関連ワードに染色体異常や難病がサジェストされ、強い恐怖を感じる保護者が後を絶ちません。ここで医学的事実を正確に整理します。

1. 「舌を頻繁に出す=ダウン症」は誤り
ネット上では「赤ちゃんが舌を出すのはダウン症の特徴ではないか」という噂が散見されます。確かにダウン症(21トリソミー)のお子さんは、筋緊張の低下や下顎骨の発達バランスにより舌が出やすくなる傾向があります。しかし、舌を出す仕草単体でダウン症と判断されることは絶対にありません。

ダウン症の診断は、特有の顔貌(目尻の傾斜、低い鼻根部)、手掌単一手相(ますかけ線)、首の後ろの皮膚のたるみ、全体的な筋緊張低下(抱っこしたときにぐにゃぐにゃする感覚)などを総合的に小児科専門医が診察し、染色体検査を経て確定されます。元気に手足を動かし、体重が順調に増えている赤ちゃんが舌を出しているだけであれば、過度な心配は不要です。

2. 巨大舌(きょだいぜつ)や内分泌疾患の鑑別
病的な要因として知っておくべき疾患に巨大舌の症状が新生児に見られるケースがあります。これはベックウィズ・ヴィーデマン症候群などの先天性疾患や、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)によって舌が物理的に肥大し、口腔内に収まりきらなくなる状態です。

先天性甲状腺機能低下症は、日本の新生児マススクリーニング検査(生後4〜7日目頃に行うかかとからの採血検査)でほぼ100%スクリーニングされるため、退院時の検査で異常が指摘されていなければ極めて低いリスクと言えます。舌が常に唇の外に出ており、口を閉じることができない場合は、1ヶ月健診を待たずに小児科へ相談してください。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。