青学常勝導いた原美穂寮母の素顔|原晋との馴れ初めと子供の真相
検索エンジンで美穂さんの名前を調べると、「子供 理由」という関連語句が頻繁に浮上します。結論から申し上げれば、二人の間に実子はいません。一部で根も葉もない憶測が飛び交うこともありますが、その真相は夫婦が歩んできた極めて多忙かつ過酷な歴史の中にあります。
結婚当初は夫の現役引退と慣れない営業マン生活の立て直しに追われ、生活基盤を整えるだけで精一杯の歳月が続きました。そして30代後半という家庭設計の重要局面で、夫婦は「青山学院大学陸上競技部 町田寮の住み込み管理」という巨大な使命を引き受けることになります。
2004年に町田寮へ移住した直後の部員たちは、箱根駅伝出場から30年以上遠ざかっており、生活習慣も乱れ、お世辞にも規律正しいとは言えない状況でした。朝5時前の起床から朝食の準備、掃除、部員たちの体調管理や精神面のアフターケアまで、美穂さんは休む間もなく一人で奔走することになります。
自著『フツーの主婦が、弱かった青山学院大学陸上競技部の寮母になって箱根駅伝で常連校になるまでを支えた39の言葉』や報道各社のロングインタビューにおいて、美穂さんは子供について次のように述懐しています。
「自分自身のお腹を痛めた子供はいませんが、毎年毎年、全国から預かる40人以上の純粋な男の子たちが、私にとってのかけがえのない息子たちです。彼らが悩み、成長し、巣立っていく姿を間近で見守ることが、私の人生最大の誇りです」
決して子供を持つことを否定したわけではなく、預かった部員たちの命と青春に対する重い責任を背負い続けた結果として、自らの人生を「青学の寮母」に捧げる生き方を選び取ったのです。教え子たちが実家のように町田寮を訪れ、就職や結婚の報告に訪れる関係性は、まさに血縁を超えた真の家族そのものと言えます。