なぜ力士は引退後に激痩せするのか?驚異の減量メカニズムと健康の真相
土俵上でぶつかり合う力士たちの体は、自然に太った結果ではありません。限界を超える稽古に加え、「食べることも稽古のうち」と称される過酷な増量ノルマを日々こなすことで、無理やり巨大な体型を維持しています。
現役時代の力士は、1日に7,000〜10,000キロカロリーとも言われる膨大なエネルギーを摂取します。朝稽古で極限まで体を追い込み、空腹状態で一度に大量のちゃんこ鍋や白米を詰め込み、食後すぐに睡眠を取ることで意図的にインスリンを大量分泌させ、脂肪と筋肉を同時に増やしているのです。
ところが、引退した瞬間にこの「増量のための義務」が消滅します。現役時代のような義務的な大食いをやめ、一般人並みの食事量(1日2,000〜2,500キロカロリー程度)に戻すだけで、摂取カロリーは3分の1から4分の1に激減します。つまり、意図的な過食をやめること自体が、元力士にとって最大の減量トリガーとなっているのです。