【2026年現地ルポ】消えゆく「命のゆりかご」を守れるか?沖縄のマングローブが直面する水温上昇のリアルと、新たなエコツアーの胎動
沖縄本島北部、通称「やんばる」の東村慶佐次。ここに広がるマングローブ林は、国の天然記念物にも指定されている貴重な場所だ。しかし、現地を歩くと異変に気づく。干潮時であるにもかかわらず、以前よりも泥の露出時間が短くなっているのだ。温暖化による平均海面の上昇が、マングローブの呼吸根を水没させる時間をじわじわと引き延ばしている。
マングローブを構成するメヒルギやオヒルギは、根を空気中に出して呼吸する。水没時間が長すぎれば、根腐れを起こして立ち枯れてしまう。地元で長年ガイドを務める男性は、「ここ数年、大潮のたびに水没するエリアが広がっている。木々の葉の色も、どこか青白く元気がないように見える」と危機感を募らせる。