赤伝票とは?黒伝票との違いや発行理由・インボイス対応を徹底解説
日常業務の中で赤伝票を発行するシチュエーションは、大きく分けて3つのパターンに集約されます。現場の営業担当者や経理担当者は、どのような事象が引き金となって赤伝票を発行しているのかを整理しておきましょう。
1. 事務的な記入ミス・入力ミスの訂正
最も日常的に発生するのが、初期入力時における人的エラーの修正です。商品コードの打ち間違いによる単価誤認、請求数量の入力ミス、あるいは取引先コードの選択誤りなどにより、誤った金額で黒伝票が起票・確定されてしまった場合です。すでに締め日を跨いでいたり、相手先に請求書が届いていたりする段階で判明した場合、誤った元の黒伝票を勝手に書き直すことは許されません。一度誤った伝票と同額の赤伝票を切って数値をゼロに戻した上で、正しい内容の黒伝票を再起票します。
2. 出荷後の返品や取引キャンセルへの対応
納品した製品に初期不良や破損があった場合、あるいはクライアント都合による契約解除で商品が倉庫へ送り返されてきた場合、当初計上した売上を減額しなければなりません。すでに「売掛金 / 売上」として計上されている債権を正当に減額するため、返品された数量・金額に応じた赤伝票を発行し、売上を取り消す処理を行います。
3. 事後的な値引きやボリュームディスカウントの適用
納品時の軽微なキズに対して値引き対応(出精値引き)を行ったり、年間取引高が一定基準に達したことによるリベート(売上割戻)を付与したりするケースです。請求総額から一定額を差し引いて相殺請求書を発行する際、その値引きの根拠として赤伝票が起票されます。