忘れらんねえよはなぜソロに?柴田隆浩の現在と衝撃の真相【2026年最新】
「バンドは生き物である」という言葉は音楽界の手垢のついたクリシェですが、忘れらんねえよほどその生命の軋みを露骨に見せつけてきたグループも稀です。オリジナル編成は、柴田隆浩(ボーカル・ギター)、梅津拓也(ベース)、酒田耕慈(ドラム)の3人。しかし、2015年にドラムの酒田が「バンドマンとしての限界と今後の人生」を見つめ直した結果として脱退を発表し、バンドはまず2人体制となります。そして最大の転換点となったのが、2018年5月のZepp Tokyoワンマンをもってベースの梅津拓也が脱退した出来事でした。
当時、ファンの間では「不仲説」や「音楽性の乖離」といった憶測が飛び交いました。しかし、公式コメントや当時の音楽誌ロングインタビューを精査すると、浮き彫りになるのは極めて人間的で切実な理由です。柴田の音楽に対する執念は常軌を逸しており、寝食を削って曲を書き、全国を駆け巡ることを自他に求めるストイックさがありました。一方で、30代半ばという人生の節目を迎えたメンバーにとって、「忘れらんねえよという暴走機関車」に乗り続ける精神的・肉体的負荷は計り知れないものだったのです。
梅津が脱退を申し出た際、柴田自身もバンドの解散を本気で検討したと後の手記で述懐しています。しかし、彼が選んだのは「忘れらんねえよを終わらせない」という過酷な道でした。名義を柴田個人のソロ名義に変えるのではなく、あえてバンド名を背負い続けたのは、「忘れらんねえよ」という概念そのものが柴田自身のアイデンティティであり、かつて救ってくれたファンへの誓いだったからです。2018年夏以降、一流のサポートミュージシャンを迎える形でリスタートを切り、2026年現在に至るまでその孤高の体制は揺らいでいません。