胃がドクドク波打つ正体は?命を脅かす危険な予兆と受診の基準
腹部大動脈瘤は、破裂するその瞬間まで劇的な前兆を見せないことから「サイレントキラー」の異名を取る。厚生労働省の統計や循環器疾患の動向を見ても、高齢化に伴い動脈硬化を基盤とする血管障害の罹患率は高止まりを続けている。特に60歳以上の男性、高血圧の持病がある人、長年の喫煙歴がある人は最大のリスク群だ。
一度動脈瘤が破裂すれば、腹腔内に猛烈な大出血が起こり、病院へ搬送される前に心肺停止へ陥る例も少なくない。だが、早期に発見さえできれば、侵襲の少ないステントグラフト内挿術や人工血管置換術によって破裂を未然に防ぐことができる。早期発見のための最もシンプルかつ確実な手段が、スクリーニングとして広く普及している腹部超音波検査である。