猫の耳カットの理由とは?「さくら耳」の左右の違いや痛みの真相を解説
野良猫の耳先端をV字にカットする最大の理由は、「すでに不妊・去勢手術(避妊手術)が完了している個体であること」を一目で判別するためです。この耳の形状が桜の花びらに似ていることから、日本では親しみを込めて「さくら耳」、その猫自身を「さくら猫(さくらねこ)」と呼んでいます。 野良猫や地域猫の過剰繁殖を防ぐ取り組みとして、世界中で「TNR活動」が実施されています。TNRとは、以下の3つの頭文字をとった国際的な動物愛護運動です。
- Trap(トラップ):捕獲器などで野良猫を安全に捕獲する
- Neuter(ニューター):動物病院で不妊・去勢手術を行い、耳先をカットする
- Return(リターン):元の生活場所に戻し、地域で見守る
もし耳カットという目印がなければ、外見から手術の有無を判別することは困難です。特にメス猫の場合、開腹手術を行わなければ子宮や卵巣の有無が確認できません。目印がないばかりに再び捕獲され、不要な麻酔をかけられて無意味にお腹を切開されるという重大な医療リスクを回避するために、耳先端のカットが不可欠な安全装置として機能しています。