赤い髪の天才とAjの衝撃。桜木花道とジョーダンが交錯した真実
物語の序盤、激しいプレーで体育館履きを破った花道が訪れたのは、町の中古シューズショップだった。そこで店主のプライベートコレクションから、強引とも言える形で譲り受けたのが「エア・ジョーダン 6(Air Jordan VI)」のインフラレッドカラーである。提示された代金は、わずか30円。店主の悲鳴とともに描かれたこのコミカルなエピソードは、読者の爆笑を誘うと同時に、バッシュという道具に対する圧倒的な存在感を提示した。
物語が進み、さらなる高みを目指すインターハイ直前、花道は再び同じ店を訪れる。そこで店主から託されたのが、黒と赤のブルズカラーを身に纏った「エア・ジョーダン 1(Air Jordan I)」だ。NBAのユニフォーム規定に違反し、試合で履くたびに罰金を科されながらもマイケル・ジョーダンが着用し続けたとされる伝説のカラーリング。湘北高校のチームカラーである赤と黒に完璧に合致したそのシューズは、桜木の覚醒と「主役」としての証明を告げる決定的なアイコンとなった。