トカラの法則は大地震の前兆か?気象庁見解と過去データを徹底検証
気象庁や地震調査研究推進本部は、ネット上で流布される特定の地域間連動説について一貫して「科学的根拠は全くない」との見解を示しています。現代の地震学において、特定の日時や場所、規模をピンポイントで予測する「短期地震予知」は技術的に不可能とされています。
それにもかかわらず「トカラの法則」が信じられ続ける心理的要因には、人間が不確実な恐怖に対処しようとする際に働く確証バイアスやテキサスの狙撃兵の誤謬(無秩序なデータ群から都合の良いパターンだけを抜き出して意味を見出す心理)が挙げられます。大地震が起きた時だけ「そういえば先週トカラが揺れていた」と思い出し、何も起きなかった無数の群発地震を都合よく忘れてしまうのです。
いたずらに危機感を煽ってPVや注目を集めようとする悪質なSNSアカウントや偽情報(デマ)に踊らされることなく、公的機関が発信する正確な一次情報を参照するリテラシーが不可欠です。