珍名「四月一日」の読み方と由来とは?実在人数や歴史ルーツを追う
日本には「四月一日」だけでなく、日付や数字を行事や風景に見立てた個性的な難読苗字が存在します。
代表的な例が「八月一日」です。この苗字は一般的に「ほづみ」(または「はっさく」「やぶつ」)と読みます。旧暦8月1日の頃に実った早稲(わせ)の穂を摘み取り、神仏に豊作を祈願して供えた儀礼「穂摘み(ほづみ)」に由来しています。群馬県や栃木県を中心に全国で80人前後の実在が確認されています。
さらに珍しい日付苗字として「五月七日」があり、こちらは「つゆり」(または「つゆりの」)と読まれます。旧暦5月7日頃が梅雨の始まりにあたることから、「露入り(つゆいり)」が転じて「つゆり」と呼ばれるようになったとされています。
数字を使ったものでは、「一」と書いて「にのまえ」(2の前だから)、「十」と書いて「つなし」(ひとつ、ふたつ…と数えて十で「つ」が付かなくなるため)などがあり、日本人の言葉遊びや情緒の豊かさを物語っています。