赤ちゃんのサーモンパッチはいつ消える?原因・治療とウンナ母斑の違い

赤ちゃんのサーモンパッチはいつ消える?原因・治療とウンナ母斑の違いについて分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

赤ちゃんの皮膚に見られる「赤あざ」には複数の種類が存在し、それぞれ経過も治療方針も大きく異なります。自己判断で誤認しやすい代表的な疾患との違いを整理しました。

特に混同されやすいのが、「サーモンパッチとウンナ母斑の違い」です。どちらも毛細血管の拡張による平らな赤あざですが、発生部位が明確に分かれます。顔面の中心部にできるものをサーモンパッチと呼ぶのに対し、後頭部からうなじ(首の後ろ)にかけて生じるものを「ウンナ母斑(コウノトリのくちばしの痕)」と呼びます。ウンナ母斑はサーモンパッチに比べて自然消退しにくく、成人後も約50%に残存しますが、頭髪に隠れる部位であるため医学的に治療を要することは稀です。

さらに注意が必要なのが、「乳児血管腫(いちご状血管腫)とサーモンパッチの違い」です。乳児血管腫は生後数日から数週間かけて出現し、数か月間で急激にイチゴのように赤く盛り上がる良性腫瘍です。放置すると皮膚のたるみや機能障害を引き起こすリスクがあるため、早期の内服薬治療やレーザー照射が検討されます。

疾患名(あざの種類)好発部位と主な性状自然消退の傾向と消失率治療の必要性・保険適用サーモンパッチ(正中部母斑)おでこ、眉間、上まぶた。
平坦で境界がやや不明瞭な淡いピンク・赤色。極めて高い(約80〜90%が1歳半〜3歳までに自然消失)。原則は経過観察。3歳以降に残存した場合は保険適用レーザー治療が可能。ウンナ母斑後頭部、うなじ周辺。
平坦で境界が不規則な赤あざ。約50%は成人後も残るが、毛髪に覆われるため目立たない。美容的・医学的に問題となるケースが少なく、通常は無治療で経過観察。乳児血管腫(いちご状血管腫)全身の皮膚。
生後数週で急速に鮮紅色に盛り上がる。学童期までに退縮するが、皮膚の伸展や瘢痕が残りやすい。早期治療が推奨される。内服薬(プロプラノロール)やレーザーに保険適用。単純性血管腫(ポートワイン母斑)顔面片側や四肢など。
平坦で境界明瞭な赤〜暗赤色。自然消退しない。成長とともに色が濃くなり肥厚する場合がある。生後早期からのレーザー治療が推奨される。保険適用あり。
佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。