ドラゴンボール著作権の真相|集英社とカプセル社の権利攻防
「ドラゴンボールの著作権は誰にあるのか」という問いに対し、単一の企業名を挙げることはできません。本作の権利関係は、原作者の個人法人、出版社、アニメ制作会社、ゲームメーカーが複雑に結びつく「共同管理・ライセンス許諾型」の重層構造をとっています。
根幹となる著作権(著作者人格権および著作財産権)は、鳥山明氏が設立した有限会社バード・スタジオに帰属しています。鳥山氏の逝去に伴い、著作財産権および同社の株式は遺族へと適法に相続されました。したがって、原作者側の許諾なしに新たな公式展開を進めることは法的に不可能です。
一方で、市場展開においては以下の主要4社がそれぞれの領域で排他的・独占的な権利を行使しています。
- 集英社:原作コミックスの出版権、雑誌連載時の編集著作権、紙および電子書籍の独占的出版窓口権。
- カプセルコーポレーション・トーキョー:鳥山明作品のライセンス管理、新規ゲーム・映像化・マルチメディア展開のエージェント業務。
- 東映アニメーション:アニメシリーズおよび劇場版アニメーションの製作権・映像化権・一部海外配信権。
- バンダイナムコエンターテインメント:全世界における家庭用ゲーム、ソーシャルゲーム、玩具・グッズ化の独占的ライセンス権。
この重層構造こそが、年間数千億円規模のライセンス収入を生み出す基盤であると同時に、各社の利害関係を極めて複雑にしている要因です。