きゅうりのうどんこ病を治す!決定的な原因と重曹・酢スプレー撃退術

きゅうりのうどんこ病を治す!決定的な原因と重曹・酢スプレー撃退術を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

緑あふれるきゅうりの葉が白く粉を吹いたようになる現象の正体は、子嚢菌類(しのうきんるい)に属する「糸状菌(カビの一種)」の寄生です。きゅうりうどんこ病を引き起こす代表的な菌種(Podosphaera xanthii など)は、植物の生きた細胞から栄養を奪って生きる「絶対寄生菌」という極めて特異な生態を持っています。

多くの家庭菜園初心者が「カビ=梅雨のようなジメジメした湿気で発生する」と思い込みがちですが、これこそが防除を遅らせる最大の落とし穴です。タキイ種苗やシンジェンタジャパンなど主要種苗・農業薬品メーカーの病害データでも示されている通り、うどんこ病菌は一般的な多湿性カビとは異なり、「気温20℃〜28℃前後の過ごしやすい気候」かつ「やや乾燥した環境」で爆発的に胞子を形成・飛散させます。雨が少なく、日照不足と乾燥が重なる時期に猛威を振るうのがこの病の恐ろしさです。

一方、梅雨時期の長雨や高湿度下で葉脈に囲まれた黄色〜褐色の角形病斑を作る「べと病(卵菌類による多湿性病害)」とは、好む発病条件が正反対です。うどんこ病菌は乾燥した風に乗って飛来し、葉の表面に菌糸を伸ばして「吸器(きゅうき)」と呼ばれる器官を植物組織内に差し込み、水分と糖分を吸い上げます。葉の表面に見える白い粉の正体は、無数に連なった胞子(分生子)の塊であり、目視できた段階ですでに葉の表面は菌糸のネットワークによって完全に侵略されているのです。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。