柔道選手の耳はなぜ潰れるのか?餃子耳の理由と治療法を徹底解説
インターネット上の掲示板やSNSでは、柔道耳に関して誤った民間療法や危険な噂が散見されます。特に注意すべき代表的な誤解を検証します。
誤解1:「放置しておけばそのうち自然に元通り治る」
これは完全な誤りです。耳介血腫を放置した場合、腫れ自体は数週間から数ヶ月で引きますが、それは血液が吸収されたからではなく、血液が線維化して新しい軟骨組織に変化したためです。一度軟骨化して硬くなってしまうと、自然に元の薄い耳に戻ることは絶対にありません。
誤解2:「自分で注射器や針を使って血を抜けば問題ない」
部活動の現場などで先輩や指導者から針を譲り受け、自力で穿刺して血を抜くケースが報告されることがありますが、これは感染症の観点から極めて危険な行為です。耳介軟骨は血流に乏しいため、無菌操作が不十分な環境で針を刺すと細菌感染を起こしやすく、最悪の場合「化膿性耳介軟骨膜炎」へと発展します。軟骨膜炎を起こすと軟骨が融解・壊死し、耳が崩れるように萎縮して著しい醜状変形を残すことになります。
誤解3:「血を抜いたらすぐに練習を再開して良い」
医療機関で血を抜いてもらった直後は、一時的に元の薄さに戻ります。しかし、剥離した軟骨膜が軟骨に再癒着するまでには最低でも数日間の強固な圧迫固定と安静が必要です。血を抜いた直後に再び道着で擦れるような稽古を行えば、数分で同じ場所に血液が再貯留し、処置が無駄になってしまいます。