22クラウンは不人気で後悔?中古相場や前期後期の違いを徹底検証
歴代クラウンの中でも屈指の運動性能を誇りながら、なぜ22クラウンは一部で「失敗作」「不人気モデル」と揶揄されてしまったのでしょうか。オーナーの声や当時の販売動向を分析すると、明確な3つの要因が浮かび上がってきます。
最大の要因として挙げられるのが、前期型のインパネ中央に配置された上下2画面式ナビゲーションシステムへの強い不満です。上段に地図、下段にエアコンやオーディオのタッチパネルを配した設計でしたが、レスポンスが鈍く、直感的な操作が極めて困難でした。「画面の画質が低く、高級車としての質感を損ねている」という厳しい指摘が相次ぎ、購入後の満足度を下げる大きな要因となりました。
二つ目の理由は、ターゲット層のミスマッチです。ドイツのニュルブルクリンク北コースで徹底的に鍛え上げられた足回りは、極めてシャープで引き締まった特性を持っています。しかし、これが長年「ふんわりとした極上の安楽さ」を求めてきた従来のシニア富裕層には「硬すぎて落ち着かない」と受け取られてしまいました。結果として、クラウン本来の乗り心地の評判を期待した古くからのファンが離反する事態を招いたのです。
三つ目は、デザインの大胆な刷新です。欧州プレミアムセダンに対抗すべく、リヤピラーに小窓を設けた流麗な6ライトウィンドウとファストバックスタイルを採用したものの、従来のフォーマルな3ボックスセダンを愛する層からは「クラウンらしい威厳や押し出し感が薄れた」と評されました。「走りの良さ」を追求するあまり、クラウンが本来持つべき「おもてなしの高級感」とのバランスにギャップが生じてしまった点が、不人気と評される根本的な理由です。