【2026年最新ルポ】県立広島大学が挑む「地域×世界」の大再編——地方公立大の生存戦略と新たな学びの最前線

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大学改革の議論が深まるなか、多くの地方大学が直面するのが「キャンパス分散による一体感の欠如」という壁だ。しかし、この大学はその逆を行った。広大な県土を持つ広島県の地域性を強みに転換すべく、広島・三原・庄原の3キャンパスに明確な役割を与え、それぞれの地域課題にダイレクトに結びつける分散型ネットワークモデルを確立させたのだ。

本部を置く広島キャンパス(広島市)は、地域イノベーションやビジネス創出のブレインとして機能する。対照的に、瀬戸内海に面した三原キャンパス(三原市)は保健福祉学の現場教育に徹底特化。リハビリテーションや看護、コミュニケーション障害の専門職を地域医療の最前線へと送り出し続けている。さらに、豊かな自然に囲まれた庄原キャンパス(庄原市)では、生命環境科学の知見を生かしたスマート農業やアグリバイオの研究が加速する。統括するのではなく、尖らせる。この割り切りが各キャンパスのブランド力を引き上げた。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。