元祖ラーメンサラダの真相と黄金比レシピ|北海道居酒屋の味を徹底解剖
北海道におけるラーメンサラダ発祥の地は、1934年開業の歴史を誇る名門「札幌グランドホテル」です。1985年、ホテル別館の開業に伴いオープンしたビアホール「ビッグジョグ」の初代料理長・小泉清三郎氏の手によって、元祖ラーメンサラダは世に送り出されました。
当時の公式記録や関係者の証言によると、開発のきっかけは「ラーメンを手軽に、サラダ感覚で女性や若者にも美味しく食べてもらいたい」という着想でした。当時の北海道では、ラーメンといえば熱々のスープで食べる冬のソウルフードか、夏の限定的な冷やしラーメン(冷やし中華)が主流。そこで小泉料理長は、冷水で締めたちぢれ麺にたっぷりの新鮮な生野菜を盛り付け、特製の酸味あるフレンチドレッシングをベースにしたタレを絡めるスタイルを考案しました。
ホテルの本格的な洋食技法と札幌ラーメンの麺文化が融合したこの一皿は、ビアホールの看板メニューとして瞬く間に大ヒットを記録。やがて札幌市内の居酒屋がこぞってメニューに取り入れ、ラーメンサラダ居酒屋定番メニューとしての地位を確立していきました。
さらに1990年代以降、道内の栄養士たちの手によって栄養バランスに優れたアレンジが加えられ、北海道給食ラーメンサラダとして小中学校の献立に定着。子どもの頃から給食で親しんだ世代が大人になり、居酒屋で再び注文するというサイクルが生まれたことこそ、北海道で国民食ならぬ「道民食」として根付いた最大の要因です。