『テセウスの船』衝撃の最後を徹底解剖!ドラマと原作の結末と伏線
講談社の『モーニング』で連載された東元俊哉の原作漫画と、TBSテレビが手がけたドラマ版では、犯人設定と事件の結末に決定的な差異が存在する。原作における真犯人は、成長した加藤みきお自身だ。大人の姿となって現代からタイムスリップしてきたみきおが、少年時代の自分と結託して惨劇を引き起こすという、極めて純粋でサイコパス的な狂気が描かれていた。
一方、ドラマ版で田中正志を共犯・真犯人へと昇華させた改変は、地上波テレビドラマとしてのエンターテインメント性を極限まで高めた。正志という人物に悲しき過去を持たせることで、視聴者に「誰が本当の悪なのか」を問いかける構造を作り出したのだ。原作の持つ冷徹なタイムパラドックスの恐怖と、ドラマ版の情感あふれる人間模様。双方のラストを比較検証することこそが、本作を深く味わう醍醐味と言える。