衝撃作『一回転』の全貌:佐藤健×役所広司が挑む邦画の最高到達点
全編を通じて観る者を圧倒するのが、手加減なしの肉弾戦だ。本作のアクション監督は、ハリウッド仕込みのワイヤーワークと日本の泥臭い殺陣を見事に融合させた。CG処理に頼り切った現代の映画製作に真っ向から異を唱えるかのように、スタントの9割以上を生身の俳優たちが演じきっている。
とりわけタイトルが意味する「一回転」のシークエンスは、セット全体を物理的に360度回転させる巨大な特注リグを組んで撮影された。カメラが役者の視線と完全に同調し、上下の感覚が狂う中での格闘戦。ワンカットごとに漂う本物の疲労感と恐怖が、スクリーンのこちら側にまで生々しく伝わってくる。