ホームベースはなぜ五角形?公式寸法と四角形から進化した歴史の真相

ホームベースはなぜ五角形?公式寸法と四角形から進化した歴史の真相について詳しく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

野球の創成期において、本塁は現在のような五角形ではありませんでした。1845年にアレクサンダー・カートライトが現代野球の原型となるルールを策定した当初、本塁の目印として置かれていたのは円形の鉄板や大理石の平石でした。これが「ベース(Base=土台)」や「プレート(Plate=皿)」と呼ばれる語源となっています。

19世紀後半になると、ルール整備に伴い12インチ(約30.5cm)四方の正方形プレートが導入されました。しかし、当時の四角形プレートには構造的な欠陥が存在していました。ダイヤモンドのラインに合わせて正方形の角をピッチャー方向に向けて配置(ダイヤ型)すると、ピッチャーから見える横幅は対角線の約43.2cm(17インチ)となるものの、辺が斜めを向くため、球審から見て外角・内角のコース境界が極めて曖昧だったのです。

逆に正方形の辺をピッチャーに向けて平行に置くと、今度はファウルライン(一塁線・三塁線)とプレートの角度が合わず、打球のフェア・ファウル判定に深刻な混乱が生じました。

この問題を一挙に解決したのが、1900年に米メジャーリーグ(ナショナル・リーグ)で試行され、翌1901年に正式採用された五角形プレートへの改良です。ピッチャーに向き合う17インチの直線を作りつつ、ファウルラインと完全に一致する直角(90度)の頂点を後方に延長したことで、ホームベースの歴史と理由における最大のブレイクスルーが達成されました。この形状は日本でもそのまま継承され、現在の公認野球規則における本塁規定の根幹となっています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。