伝説のヤンキー誌ティーンズロードの真実と歴代総長たちの現在地
本誌を語る上で欠かせないのが、石川県金沢市を拠点に全国へその名を轟かせたレディースチーム「紫優嬢(しゆうじょう)」をはじめとするカリスマ集団の存在だ。ロング丈の特攻服に身を包み、背中に刻まれた長文の「詩(ポエム)」で仲間への絆や世間への反骨心を誇示するスタイルは、誌面を通じて瞬く間に全国の少女たちへ伝播した。
彼女たちが形成した独自のレディース・暴走族文化は、単なる非行や威嚇の道具ではなかった。学校や家庭に居場所を見出せない少女たちが、疑似家族的な強い連帯を求め、夜の路上に打ち立てた「生存証明」だったのだ。髪を高く盛り上げたリーゼント風のパーマに、原色のアイシャドウ。過剰なまでに装飾されたそのビジュアルは、90年代サブカルチャーにおける最も尖った土着のアートフォームとして、現在のストリートカルチャー研究者からも熱狂的な視線を浴びている。