アゲハチョウの幼虫発見!餌の違いや臭い角の謎から羽化まで徹底解説
野外で見つけてきた幼虫を飼育する際、最も直面しやすいトラブルが天敵による「寄生」です。自然界のアゲハチョウの幼虫は、アオムシサムライコマユバチやヤドリバエといった寄生昆虫の標的になっています。すでに野外で卵を産み付けられていた場合、サナギになった後に中から寄生蜂の幼虫が出てきたり、前蛹の段階で力尽きてしまったりすることがあります。これを防ぐには、できる限り「卵」または「1〜2齢の極めて小さな段階」で採取して飼育を始めるのが確実です。
また、秋口(9月下旬〜10月以降)にサナギになった個体は、そのまま羽化せずに春を待つ「越冬サナギ」になります。日照時間が短くなり気温が下がることでホルモンが変化し、休眠状態に入るためです。越冬サナギを暖かい暖房の効いた部屋に置いておくと、真冬に誤って羽化してしまい、外に放しても寒さで命を落としてしまいます。越冬サナギは暖房の入らない玄関先やベランダの日陰など、外気温と同じ寒さを感じられる風通しの良い場所で春(4月〜5月頃)まで静かに保管するのが鉄則です。