日本最古の民謡と鳴り響く秘伝楽器ささら!古代の音色が宿る真実
「伝統を守るとは、ただ昔のまま固まることではない」。保存会の伝承施設で、古老は鋭い眼差しで語った。
越中五箇山こきりこ唄保存会は、半世紀以上にわたって口承による芸の継承を支えてきた。だが、過疎化と少子化の波は容赦なく押し寄せる。そこで保存会が踏み切ったのは、舞の所作やささらの微妙な手首のスナップをモーションキャプチャで3次元データ化する試みだ。
熟練者の指先の脱力加減や、ささらが擦れ合うミリ秒単位の軌道を可視化。これにより、遠方に住む若手後継者や地元の小中学生が直感的に技の核心を掴めるようになった。アナログな身体知とデジタルの融合。失われかけた民謡の命脈は、頑固な情熱と柔軟な技術導入によって力強く更新されている。