身長を買う過酷な代償:脚延長手術の失敗と後遺症のリアルな現実
日本国内で脚延長手術を受ける場合、費用は数千万円規模に達することがあり、慎重な適応診断が行われる。これに対し、トルコや東欧、南アジアなどへの医療ツーリズムを利用すれば、三分の一以下の費用で手術を受けられるとアピールする業者が存在する。この価格差に惹かれ、言葉の壁や医療水準の違いを軽視して渡航する患者が絶えない。
しかし、渡航先での手術には甚大なリスクが潜んでいる。術後の最も重要な時期である延長期やリハビリ期に、十分な医療サポートを受けられないまま帰国させられるケースが多いからだ。日本整形外科学会をはじめとする専門家組織は、不適切な海外手術によって後遺症を負った患者が国内の医療機関に駆け込んできても、他院(特に海外)で埋め込まれた特殊な器具の抜去や再手術に対応することが極めて困難であると強い懸念を示している。
万が一、渡航先でトラブルが発生しても、現地の法律が適用されるため医療過誤の責任を追及することは至難の業だ。言葉が通じない環境で激痛に耐えながら、異国の地で放置されるリスクを考慮すれば、安価な医療ツーリズムはあまりにも高リスクなギャンブルと言わざるを得ない。