【壮絶事故からパリコレへ】話題の車椅子モデルが世界を魅了する理由とは?

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ファッション界の頂点であるパリ・コレクション(パリコレ)の現場において、車椅子モデルの起用はもはや一時的な「多様性アピール(トークニズム)」の枠組みを完全に脱しています。2026年以降のコレクションにおいて、日本人モデルがランウェイに登場した際、現場のジャーナリストやバイヤーが息を呑んだのは、その堂々たるウォーキング(ローリング)技術と、衣服のドレープを見事に操る表現力の高さでした。

世界的なデザイナーたちが彼女たちを渇望する最大の理由は、「着席姿勢(シーティング)」が生み出す全く新しいカッティングの美しさにあります。従来のランウェイは直立二足歩行を前提に設計されていましたが、車椅子に腰掛けた状態では、ジャケットの背面の余り具合やパンツの股上の深さ、膝回りの生地の落ち感が劇的に変化します。車椅子モデルは、車輪の回転と上半身のしなやかなアイソレーションを連動させることで、静止画では伝えきれない「動的な立体美」をランウェイに出現させます。

欧州のファッション関係者の間では、「車椅子というモビリティは、服を引き立てる洗練されたギアである」という認識のパラダイムシフトが起きています。同情や福祉の延長線上ではなく、純粋なビジュアル表現とモードの文脈において不可欠なプロフェッショナルとして評価されている点が、世界で脚光を浴びる決定的な要因です。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。