大地震の前兆を見逃すな!最新科学が暴く切迫シグナルと真の備え
かつてのような「〇月〇日に大地震が来る」といった確知型の予知は、現代科学では不可能とされている。その冷酷な現実の上に立ち、実用的なリスク管理として運用されているのが、気象庁による「南海トラフ地震臨時情報」だ。
想定震源域内でマグニチュード7クラスの地震が起きた場合や、プレート境界で通常とは異なる異常な地殻変動(ゆっくりすべりなど)が観測された際に発表される。この情報が発令されたとき、社会は何をすべきなのか。巨大地震発生の相対的な確率は、平常時よりも数倍から数十倍に跳ね上がる。
地震調査研究推進本部の委員長などを歴任した東京大学名誉教授の平田直氏は、常々こう指摘する。「臨時情報が出たからといって必ず大地震が起きるわけではない。しかし、発生の切迫度が通常時と比べて格段に高い状態にあることは科学的な事実である」。空振りを恐れず、迅速に行動へ移せるかどうかが生死を分ける。