なぜクドカンに熱狂するのか?歴代傑作と最新作の伏線を徹底解剖
宮藤官九郎の手腕が全国区のあらゆる世代を呑み込んだ決定打が、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』だった。緻密に張り巡らされたギャグと地元愛、震災という重いテーマを真摯に受け止めつつ未来へと繋いだ脚本は、朝ドラのフォーマットを根底から刷新した。
そして近年、大きな社会現象を巻き起こしたのが『不適切にもほどがある!』だ。昭和のダメおやじが令和へとタイムスリップし、行き過ぎた自己規制や現代の生きづらさにストレートな違和感をぶつける痛快劇。ミュージカル仕立ての劇中歌を取り入れ、賛否両論の議論そのものを巻き起こしながら時代を批評するスタイルは、作家としての円熟味と変わらぬ反骨精神を証明してみせた。