鉛筆で描く木が劇的変化!初心者が知るべきプロの立体感演出法
鉛筆で木を描く初心者が最も陥りやすい落とし穴が、葉を1枚1枚輪郭から丹念に描き込んでしまうアプローチです。個々の葉に意識が集中すると、画面全体での明暗のグラデーションが失われ、結果としてちぎり絵を貼り付けたような平坦な仕上がりになってしまいます。
プロが実践するデッサンの基本は、木を個々の葉の集合体ではなく「いくつかの球体が重なり合った大きな塊(マッス)」として視覚化することです。木全体を1つの大きなボリュームとして見立て、どの方向から太陽光が当たっているかを真っ先に決定します。
球体に光が当たると、最も明るい「ハイライト」、中間調の「ハーフトーン」、最も濃い影である「コアシャドウ」、地面に落ちる「キャストシャドウ」、そして地面からの照り返しによる「反射光」が生まれます。木を描く際もこの基本原則は全く同じです。葉の細部を描く前に、まず大まかな明暗のベーストーンを鉛筆の腹を使って大胆に敷くことで、のっぺりとした印象を根底から解消できます。