人口最少の鳥取県が「人口密度最下位」ではない理由と市町村別実態

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県全体の平均値以上に興味深いのが、鳥取県内における市町村別の人口密度格差です。県内は東部・中部・西部の3つの地域に分かれますが、居住エリアの集中度は自治体ごとに極端なコントラストを描いています。

県内で圧倒的な人口密度を記録しているのが、西部の商業中核都市である米子市です。面積約132平方キロメートルに対して約14万3,000人が暮らしており、人口密度は1平方キロメートルあたり約1,080人に達します。地方都市としては非常に稠密な市街地を形成しており、県内平均の約7倍の数値を誇ります。

さらに特筆すべき存在が、西伯郡に属する日吉津村(ひえづそん)です。面積わずか4.2平方キロメートルという日本屈指のミニマムな自治体でありながら、大型商業施設を中心とした利便性と手厚い行政サービスを背景に約3,500人の人口を維持しています。日吉津村の人口密度は約830人/km²と、全国の「村」の中でも群を抜く高水準を記録しています。

一方、県庁所在地である鳥取市は、平成の大合併によって山間部まで市域を大きく広げたため、面積約765平方キロメートルに対して人口密度は約240人/km²となっています。中心部には高密度の市街地が存在するものの、広大な旧郡部が数値を希釈している形です。

その対極にあるのが、中国山地に位置する若桜町、日南町、日野町、江府町などの山間地域です。これらの自治体では人口密度が10人〜20人/km²台まで低下しており、同一県内でありながら米子市街地と山間過疎地域との間で数十倍の密度格差が生じています。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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