クレヨンから「はだいろ」が消えた衝撃の理由とは?改名の真相を徹底解説
改名から四半世紀以上が経過した現在、文具売り場における実態はどうなっているのでしょうか。実店舗および教育現場のフィールドワークを行うと、興味深い世代間ギャップと新たな文具の進化が浮き彫りになります。
まず肌色クレヨン現在の販売状況として、大手メーカーの12色セットや16色セットなどの学童用定番商品において「はだいろ」の表記が復活しているケースは皆無です。文房具店、スーパーの学童用品コーナー、100円ショップに至るまで、店頭に並ぶほぼ100%の商品が「ペールオレンジ」または「うすだいだい」となっています。
その結果、家庭内や学校現場では以下のようなリアルな世代間ギャップが生じています。
- 親世代・祖父母世代(昭和〜平成初期生まれ):無意識に「はだいろ取って」と言ってしまい、子どもに「肌色ってどれ?」「うすだいだいのこと?」と聞き返される。
- 子ども・若者世代(平成中期以降生まれ):物心ついた時から「ペールオレンジ」「うすだいだい」として認識しており、「肌色」という単一の色名にそもそも馴染みがない。
SNSや知恵袋などの肌色クレヨンネットの反応を調査しても、「子どもに『肌色取って』と言ったら『人によって肌の色は違うよ』と論破された」「学校のおたよりに『うすだいだいを持参してください』と書いてあって時代の変化を実感した」といった声が多数投稿されています。もはや「うすだいだい」世代が社会の中核を担い始めており、古い呼称は日常から自然にフェードアウトしつつあります。
さらに現在では、単一の代替色にとどまらず、サクラクレパスやカランダッシュなど国内外のメーカーから「様々な肌の色を表現できる多色セット(マルチスキントーン)」が発売され、教育現場で推奨される動きも広がっています。明るいオークル、褐色のブラウン、ピンクがかったベージュなど、複数の色を混色しながら「自分や友達の本当の肌の色」を探求する授業が一般化しているのです。