プラ板がゆがむ原因と平らにする裏ワザ!丸まり・失敗を防ぐプロの技法
一度歪んで固まってしまったプラ板について、「もうゴミ箱に捨てるしかない」と諦めてしまう人が少なくありません。しかし高分子材料の特性上、プラ板は再加熱による形状修正が十分に可能です。
もし取り出した時点で角が反っていたり、波打ったまま固まってしまった場合は、耐熱性のクッキングシートの間に歪んだプラ板を挟み、再び予熱済みのトースターに入れます。およそ10〜15秒ほどでポリスチレンが再び軟化し、フニャリと力を失います。その瞬間を見計らってシートごと取り出し、平らな重石で強めにプレスし直せば、何事もなかったかのようにフラットな状態へとリカバリーできます。この再加熱修正テクニックを知っているだけで、材料のロス率は劇的に低下します。
また、もうひとつの大きな盲点がプラ板の「縦横の収縮比率の違い」です。プラスチック板の製造ラインにおいて、シートはローラーによって一定方向に強いテンションをかけられながら延伸されます。そのため、見かけ上は正方形であっても、縦方向と横方向で縮小率が2〜5%程度異なるのが一般的です。
正円や正確な正方形を作りたい場合、カットする方向を意識せずに切り出すと、焼き上がりがわずかに楕円や長方形に変形し、それが視覚的な「歪み」として認識されてしまいます。精密な作品作りを目指すのであれば、切れ端を使ってあらかじめ10cm角のテストピースを焼き、縦と横でそれぞれ何cmに縮むのか、ロットごとの収縮比率を測定しておくのが現場の定石です。