生理前に子宮が痛い正体は?チクチク・ズキズキの判別と対処法
Q1:生理予定日1週間前のチクチクした下腹部痛は、妊娠超初期の可能性が高いですか?
A1:可能性は否定できませんが、痛みだけで妊娠を断定することは医学的に不可能です。排卵から約7〜10日後は、受精卵が子宮内膜に着床する時期に重なるため「着床痛」の自覚報告があるのは事実です。しかし、PMSに伴うプロゲステロンの作用や腸の蠕動痛でも全く同じチクチク感が生じます。妊娠を確認するためには、生理予定日の1週間後(早期妊娠検査薬であれば予定日当日から)に検査薬を使用し、陽性が出た段階で速やかに産婦人科を受診して胎嚢を確認してください。
Q2:痛みが子宮の右側、あるいは左側だけに偏って起こる原因は何ですか?
A2:左右どちらか片側だけが痛む場合、いくつかの明確な生理的・病理的要因が考えられます。1つはその月に排卵した側の卵巣の腫れ(排卵に伴う黄体形成や黄体嚢胞)による周辺組織の刺激です。もう1つは、片側の卵巣にチョコレート嚢胞(子宮内膜症)や皮様嚢腫などが存在しているケースです。さらに、まれに子宮外妊娠(異所性妊娠)や盲腸(虫垂炎:右下腹部痛の場合)などの急性疾患が潜んでいることもあるため、激しい片側痛が続く場合は速やかに医療機関を受診してください。
Q3:生理前の下腹部痛に市販の鎮痛剤(ロキソニンやイブ)を飲んでも問題ありませんか?
A3:原則として服用して問題ありません。痛みの原因物質であるプロスタグランジンの産生を抑えるため、我慢せずに痛みの引き始めに飲むことが有効です。ただし、もし「妊娠の可能性」が少しでもある周期である場合は注意が必要です。妊娠初期のNSAIDs連用は胎児循環や着床への影響が議論されることがあるため、妊娠の可能性がある時期はアセトアミノフェン系(カロナール等)を選択するか、事前にかかりつけ医・薬剤師に相談することをおすすめします。