日本人の黒目は存在しない?瞳の色の真相とメラニンが明かす遺伝の謎

日本人の黒目は存在しない?瞳の色の真相とメラニンが明かす遺伝の謎について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

「昔に比べて自分の目が茶色くなってきた」「体調によって色が変わる気がする」と感じるケースがあります。実際に、日本人の目の色が変わる理由にはいくつかの生理学的要因が存在します。

まず最も一般的なのは「光の受容環境と瞳孔の伸縮」による見え方の変化です。明るい場所では瞳孔が小さく収縮し、虹彩の組織が引き伸ばされてメラニン色素の密度が一時的に下がるため、瞳がより明るく透き通って見えます。逆に暗い場所では組織が縮んで色素が密集し、黒っぽく見えます。

さらに長期的な要因としては、以下のような生体変化が挙げられます。

  • 加齢による色素密度の低下:年齢を重ねるにつれて虹彩実質層のメラニン色素が微小に退色・減少し、若い頃よりも淡い茶色へ変化することがある。
  • ホルモンバランスや薬剤の影響:点眼薬(緑内障治療薬の一部など)の副作用でメラニン合成が促進され、瞳の色が濃くなる現象が知られている。
  • 眼疾患の兆候:白内障によって水晶体が白濁したり、虹彩炎などの炎症によって濁りが生じたりすることで、外見上の色合いが変化して見える。

急激に瞳の色が左右非対称に変化した場合や、濁りを伴う場合は眼科医の受診が必要ですが、自然な光環境や年齢に伴う緩やかなトーンの変化は正常な生体反応の一部です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。