ゴキブリが鳴く噂は本当?コオロギの鳴き声との見分け方と真相を徹底解説
ネット上の掲示板等で頻繁に見受けられる「ゴキブリと目が合った瞬間に威嚇音を出された」という書き込みの多くは、ゴキブリの防衛反射行動に伴う物理音を誤解したものです。
ゴキブリは外敵に遭遇した際、即座に逃走を図るために脚の筋肉を急激に収縮させ、翅をわずかに持ち上げて空気抵抗を減らそうとします。このとき、硬化した前翅と後翅の基部が擦れ合ったり、周囲の壁紙や床材に強く爪が引っかかったりすることで「チッ」「ギッ」という極小の摩擦音が生じます。人間側がパニック状態にあると、この逃走時の物理的な軋み音を「威嚇の鳴き声」として記憶してしまうのです。
また、カマドウマをゴキブリと誤認するケースも後を絶ちません。カマドウマは湿気の多い洗面所や台所の床下から出現し、薄暗い場所では体色やサイズ感がクロゴキブリの幼虫〜成虫に酷似しています。しかし、カマドウマは翅自体が完全に退化しているため、一生を通じて音を立てて鳴くことは絶対にありません。無音で突然1メートル近く高く飛び跳ねる異様な姿が、ゴキブリ以上の恐怖体験として語り継がれる原因となっています。