京都男児遺体発見、父親の空白の足取りと捜査線上に浮かぶ新事実
重大事件の立件において、京都府警察と京都地方検察庁の間では連日、緊迫した協議が交わされている。状況証拠がどれほど不審であっても、直接証拠や明確な自白が欠けている場合、公判を維持して有罪を勝ち取るハードルは極めて高い。
京都府内での過去の類似公判を見ても、状況証拠の積み重ねのみで有罪判決を導くには、第三者の介在余地を100%排除する「間接事実の連鎖」が不可欠となる。検察側は、父親の携帯電話の通信記録、現場に残された足跡の深度、家庭内トラブルの有無に関する周辺住民からの聞き取りなど、多角的な補強証拠の提出を警察本部に求めている。
令状請求のタイミングを巡り、捜査本部内では焦りと慎重論が交錯する。拙速な踏み切りによる否認の継続や立証失敗を避けるため、捜査陣はまさに針の穴に糸を通すような緻密さで外堀を埋め立てているのだ。