レジ袋有料化の真実と盲点:最新検証データが明かす消費の変容
消費者の日常的な買い物行動における変化は著しい。日本チェーンストア協会の集計データによれば、スーパーマーケットにおけるマイバッグ持参率は9割近くに達し、レジ前でのスムーズな袋詰めはすっかり日常の光景となった。業界のパイオニアとして早期から店頭での無料配布取りやめに取り組んできたイオン株式会社などの大型流通グループでは、買い物カゴに直接セットできる専用バッグや高機能エコバッグの展開を強化し、サステナビリティをブランド価値の核へと育て上げている。
その一方で、ついで買いの抑制という予想外の消費抑制効果も浮き彫りになった。手持ちのエコバッグに入りきらない商品や、汁漏れの恐れがある生鮮食品の購入を躊躇する心理が働き、1回の買い物あたりの購入点数がわずかに減少する現象が報告されている。利便性を最優先する現代の消費者にとって、「袋代の数円」という金銭的コスト以上に「持参した袋の容量制限」が行動の制約となっているのだ。