水深70Mの謎!葛籠尾崎湖底遺跡はなぜ沈んだのか?古代の真相を解明

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「なぜ、これほど大量の土器が水深70メートルの湖底に沈んでいるのか?」という疑問に対し、研究者の間では長年いくつかの仮説が唱えられ、議論が白熱してきました。代表的なものが「沈水説(集落水没説)」と「祭祀説(湖上祭祀説)」です。

祭祀説は、葛籠尾崎周辺が「竹生島(ちくぶしま)」を望む古代の聖域であり、湖上交通の難所であったことに着目した説です。北琵琶湖は突風が吹き荒れる危険な水域として知られ、船乗りたちが航海の安全を祈り、水神や龍神への供物として米や酒を入れた土器を舟の上から湖中へ投下したと推測されています。土器の多くが直立した状態で湖底に沈んでいたとされる証言も、祭祀説を後押しする要因となっていました。

一方の沈水説は、かつて岬の斜面や湖岸に存在していた古代人の居住地が、地殻変動によって湖底深くに沈下したとする見解です。しかし、生活用具である土器だけが点在し、住居の柱や生活遺構が明確に見つからない点が長らく反論の材料とされていました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。