まったく同じ3人の他人実話の闇|三つ子分離実験の全貌と現在2026
事の発端は1980年の秋、ニューヨーク州サリバン・カウンティ・コミュニティ・カレッジのキャンパスでした。新入生として初登校したロバート・シャフラン(ボビー)は、会ったこともない学生たちから親しげに「やあ、エディ!」「お帰り!」と声をかけられ、女性からは熱烈なキスまで受けるという奇妙な歓迎に戸惑います。周囲の異常な反応に首を傾げていた彼に、ある男子学生が駆け寄り「君は養子か?」と尋ねました。その学生の親友こそ、前学期で大学を去っていたエドワード・ガーランド(エディ)でした。
ロバートとエディが対面した瞬間、二人は言葉を失いました。顔立ちや体格だけでなく、笑い方、タバコの銘柄(マールボロ)、レスリング選手だった過去に至るまで完全に一致していたのです。二人の双子の劇的な再会は地元紙『ニューヨーク・ポスト』で大きく報じられましたが、驚愕の物語はここで終わりませんでした。新聞に掲載された二人の写真を見たデヴィッド・ケルマンが「自分と同じ顔がもう二人いる」と名乗り出たのです。1961年7月12日、ロングアイランドの病院で生まれた一卵性の三つ子が、19年の歳月を経て奇跡の集結を果たしました。
3人は瞬く間に全米のお茶の間を魅了しました。ABCの『トゥナイト・ショー』や人気トーク番組に次々と出演し、マドンナ主演の映画『スーザンをさがして』(1985年)へカメオ出演を果たすなど、セレブリティとしての階段を駆け上がります。マンハッタンのソーホー地区には、3人の名前を冠したレストラン「トリプレッツ・ルーマニアン・ステーキハウス」を共同出店し、初年度に100万ドル(当時のレートで約2億4000万円)以上の売上を記録するほどの大成功を収めました。しかし、この狂乱の祝祭ムードの背後で、三つの養親家庭は拭い去れない冷徹な疑惑を抱き始めていました。