なぜSnsで容姿批判が炎上?侮辱罪となる法的境界線と加害心理の真相
容姿批判をめぐる議論で最も見落とされがちなのが、「悪気のない褒め言葉」や「親愛の情を込めたイジり」に潜むリスクです。ネット空間では未だに「可愛い・細いと褒めただけなのに叩かれた」「職場で昔からあるコミュニケーションなのに息苦しい」といった反発の声が散見されますが、ここには致命的な誤解があります。
相手を称賛する意図であっても、「痩せて綺麗になったね」「顔が小さくて羨ましい」といった言及は、裏を返せば「太っている状態や顔のサイズへの評価軸」を相手に押し付ける行為に他なりません。特に摂食障害や外見への強いトラウマを抱える当事者にとっては、痩身への称賛すらも呪縛として作用します。
また、テレビのバラエティ番組で長年培われてきた「ブサイクいじり」「デブいじり」を日常の人間関係に持ち込むことは、現在のコンプライアンス基準では完全なパワーハラスメント、モラルハラスメントに該当します。フジテレビの新人アナに対する騒動でも見られたように、「相手も笑って受け入れていた」という加害者側の言い分は、圧倒的な上下関係や同調圧力の存在を無視した独りよがりの欺瞞に過ぎません。