荒れる成人式はなぜ起きた?ド派手衣装の心理と北九州・沖縄の現在地
成人式の式典中に若者が騒ぎ立てるトラブルが全国的な社会問題として浮上したのは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてのことです。それ以前も一部の地域で私語やヤジが見られるケースはありましたが、式典の進行を物理的に妨害するような騒動は稀でした。
大きな転換点となったのは、2001年1月に高松市や那覇市などで発生した式典乱入事件です。新成人が市長の挨拶中にステージへ駆け上がり、クラッカーを鳴らしたりビールを撒き散らしたりする様子がテレビのニュースで繰り返し放映されました。この報道を契機に、全国各地の若者の間で「目立つパフォーマンスをすればテレビに映る」「成人式は派手に暴れる場である」という模倣の連鎖が一気に加速しました。
以降、1948年に制定された「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝いはげます」という国民の祝日の趣旨とは乖離した、過激なパフォーマンス合戦が各地で常態化していくことになります。