市原悦子の若い頃が美人と再脚光!名門俳優座の看板女優と夫との絆
市原悦子さんといえば、1983年から四半世紀にわたって高視聴率を叩き出した大ヒットシリーズ『家政婦は見た!』(テレビ朝日系)や、1975年から長年放送されたアニメ『まんが日本昔ばなし』の語り手を真っ先に思い浮かべる方が多いはずです。
しかし、彼女の役者としてのキャリアの厚みは、テレビでの全国的な大ブレイク以前から築かれていました。1971年に劇団俳優座を退団した後は、映画や商業演劇、テレビドラマへと活動の場を広げ、数々の名匠たちから熱烈なオファーを受けます。
なかでも1989年に公開された今村昌平監督の映画『黒い雨』では、原爆投下後の過酷な運命に翻弄される重松シゲ子役を熱演。圧巻のリアリズムを宿した演技が高く評価され、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しました。コミカルな日常劇から人間の深淵を描く重厚な文芸作品まで、自由自在に行き来できる力量こそが、若き日から培われた彼女の真骨頂でした。