ディープインパクトはなぜウマ娘に出ない?金子真人氏の意向と実装の真相

ディープインパクトはなぜウマ娘に出ない?金子真人氏の意向と実装の真相についての真相をご紹介します。

ディープインパクトとウマ娘の関係を語る上で避けて通れないのが、プロジェクト発表初期である2016年3月26日に公開された第1弾プロモーションビデオの存在です。

当時公開された映像には、のちにスペシャルウィークやトウカイテイオーとともに走る「青髪に三色リボンをつけたウマ娘」の姿がありました。ファンの間では勝負服の意匠や容姿から「ディープインパクト」をモデルにしたキャラクターであると確信され、声優(CV)には青木瑠璃子氏、キャラクターデザインには人気イラストレーターの虫麻呂氏が起用されていたと伝えられています。

しかし、この初期PVに登場していた推定ディープインパクト、オルフェーヴル、キングカメハメハ、ブエナビスタの4頭は、その後のコンテンツ展開において公式ラインナップから一度完全に姿を消すこととなりました。インターネット上では「無許可で映像を出して馬主サイドから激怒されたのではないか」といった過激な憶測が独り歩きしましたが、競馬関係者やコンテンツ開発事情に詳しい識者の間では異なる見解が一般的です。

当時はまだ競走馬の擬人化という前例のないコンテンツに対し、JRAや馬主会、各オーナーへの配慮基準が業界全体で定まっていませんでした。Cygames側がコンプライアンスと競馬界への敬意を最優先し、「すべての権利者から完全な理解と正式な許諾を得たキャラクターのみを本編に登場させる」という極めて誠実な方針へと制作体制を抜本的に舵を切った結果の自主的な再編成であったと評価されています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。