大垣の老舗つちや徹底解剖!名物柿羊羹とみずのいろ予約&評判

大垣の老舗つちや徹底解剖!名物柿羊羹とみずのいろ予約&評判の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

御菓子つちやの歴史は、江戸中期の宝暦5年(1755年)、初代・槌屋右助が大垣城下で菓子舗を開いたことに端を発します。大垣の清らかな地下水と良質な素材に恵まれた土地で、代々の当主が研鑽を重ねてきました。

同店の看板商品である「柿羊羹」が誕生したのは、江戸末期の天保9年(1838年)のことです。四代目右助が、美濃国の特産品である「堂上蜂屋柿(どうじょうはちやがき)」の濃厚な甘みと風味に着目し、これを羊羹に練り上げる製法を確立しました。堂上蜂屋柿は、平安時代から朝廷や幕府への献上品として重用され、正倉院の古文書や織田信長・徳川家康の記録にも登場する「極上の干し柿」です。糖度が非常に高く、独特の深いコクを持つこの干し柿を丹念にすり潰し、寒天と砂糖を絶妙な火加減で煮詰めて作られる柿羊羹は、発売当時から大垣を代表する名物として全国にその名を轟かせました。

柿羊羹を象徴する「半切りの竹の器」は、五代目右助が考案したものです。孟宗竹(もうそうちく)の楕円形の器に羊羹を流し込むスタイルは、竹の清々しい香りを羊羹に移すとともに、見た目の風流さを際立たせる画期的な意匠でした。伝統の技術を墨守するだけでなく、時代に合わせた創意工夫を怠らない姿勢こそが、つちやが270年以上愛され続ける所以です。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。