紫陽花の散る頃に何が起きる?来年咲かせる剪定の鉄則と真実
「庭のアジサイが今年はまったく咲かなかった」というトラブルの約8割は、前年の手入れ時期の誤りに起因しています。紫陽花が来年咲かない最大の理由は、植物体内で起こる「花芽分化(かがぶんか)」のメカニズムを無視した遅すぎる剪定にあります。
日本の気候条件下において、紫陽花は真夏を過ぎた8月下旬から10月上旬にかけて、枝の先端付近の葉の付け根(葉腋)に翌年咲くための「花芽」を形成します。この花芽は肉眼では葉芽と区別がつきにくく、秋や冬に伸びすぎた枝を切り落とすと、来年咲くはずのつぼみを自ら切り落とす結果になります。
したがって、紫陽花の剪定時期における絶対的なデッドラインは「7月中旬から遅くとも7月31日まで」です。開花が終わった直後の7月中にお手入れを完了させることで、植物は新しい枝を伸ばす十分な期間を得られ、その枝の先端に充実した花芽を蓄えることが可能になります。8月に入ってからの強い切り戻しは、翌年の開花を全滅させる致命的なミスとなります。