戦隊モノ一覧|歴代放送順とモチーフ・打ち切り危機の真相を完全検証
「若手俳優の登竜門」と呼ばれるスーパー戦隊シリーズ。オーディションには数千人の有望株が殺到し、合格者は1年間にわたる過酷な撮影現場で基礎から叩き込まれます。しかし、歴代レッド俳優の経歴や戦隊ヒーロー歴代俳優の現在を追うと、そのキャリアは決して全員が順風満帆なわけではありません。
2000年代以降、日曜朝の特撮枠は「イケメンヒーロー枠」として世の母親層や女性層の熱烈な視線を集めるようになりました。その代表格として頂点に上り詰めたのが、2009年『侍戦隊シンケンジャー』でシンケンレッド(志葉丈瑠)を演じた松坂桃李です。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、国民的俳優となった彼は、現在でも事あるごとに「原点はシンケンジャーにある」と公言し、特撮への敬意を隠しません。
ほかにも、2013年『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキョウリュウレッドを演じた竜星涼、2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』でトッキュウ1号を演じた志尊淳(同作ではトッキュウ4号の横浜流星も輩出)、2010年『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイレッドを演じた千葉雄大など、現在の映画・ドラマ界の最前線を走る主役級キャストがずらりと並びます。
しかし、スポットライトが強ければ強いほど、その影もまた濃くなります。芸能関係者の証言や当時の手記では、「1年間ヒーローの看板を背負い続けたことで、その後の役者人生で強烈なイメージの固定化(色眼鏡)に苦しんだ」と吐露する俳優も少なくありません。
放送終了後、作品の看板が外れた途端にオーディションに落ち続け、深刻なアイデンティティクライシスに陥るケースや、所属事務所との方向性の違いから芸能界を引退し、実業家や飲食業へ転身した者もいます。また、かつてヒーローを演じた俳優が私生活のトラブルや不祥事によってメディアから姿を消すなど、厳しい現実も存在します。
一方で、近年目立つのは「特撮への回帰とマルチな活躍」です。『百獣戦隊ガオレンジャー』でガオレッドを演じた金子昇のように舞台や情報番組で円熟味のある存在感を発揮し続けるケースや、声優として大成したキャスト、さらには10年後・20年後の「周年記念Vシネクスト」で再び当時のスーツに袖を通し、ファンと喜びを分かち合う文化が定着しています。ヒーローを演じた経験は、安易な近道ではないものの、誠実に向き合い続けた者にとっては一生涯の強力な武器となり続けています。