耳の裏の出来物・しこりの正体は?痛い腫れや粉瘤の見分け方と受診目安
耳の裏の出来物として臨床現場で圧倒的に多く見られるのが、粉瘤(アテローム)です。皮膚の内側にできた袋の中に皮脂や角質などの老廃物が徐々に蓄積していく疾患で、中央に黒い開口部(へそ)が見えることがあります。初期は痛みがありませんが、内部で細菌感染を起こして「炎症性粉瘤」化すると、急激に赤く腫れて強い痛みを伴います。残念ながら粉瘤には自然治癒が見込めないため、完治には袋ごと摘出する小手術が必要です。
似たような無痛性のしこりとして脂肪腫(リポーマ)も挙げられます。こちらは皮下の脂肪細胞が増殖してできる良性腫瘍で、粉瘤よりも柔らかく、皮膚の深い部分でゆっくりと大きくなる特徴を持ちます。
なお、通常のニキビであれば数日から1〜2週間程度で自然に治まるケースがほとんどですが、「数週間経っても治らない」「徐々にサイズが拡大している」という場合は、ニキビではなく粉瘤や別の皮下腫瘍を疑うべきでしょう。